しみ専門サイト。先天性、後天性の症状・原因の解説、予防法など。

しみドットコム 主催:品川シーサイド皮膚・形成外科クリニック

コラム

第1回 しみ専門サイト開設にあたって

昨今の紫外線量の増加や急激に進行する高齢化を迎えて、顔面などの露出された皮膚は恒常的に細胞レベルで損傷が蓄積され続けている。 また、現代の厳しい社会環境下では、皮膚への過剰な刺激が身の周りに多数存在し、また、ストレス・疲労・不規則な生活・睡眠不足・食生活の乱れ・喫煙なども皮膚にダメージを与え続けている。
このような過酷な環境になると、比較的年齢が若くても、顔面などの露出された皮膚に「しみ」が生じるようになっても不思議ではない。 根拠のある科学的データは無いが、個人的には「しみ」が現代人に増加しているように思えてならない。
多くの女性は化粧という手法を用いて、自分の肌を紫外線から保護し、自分の顔をより美しく引立たせ、加齢による顔面の皮膚老化や「しみ」などを巧妙に隠している。 しかし、「しみ」を根治できるわけではないし、化粧でも隠せないほどの「濃いしみ」に至る場合も比較的多い。翻って、男性においては化粧をすることはまず無いので、顔面に「しみ」があると余計老け顔に見えてしまうことになる。世の男性諸氏も「しみ」に悩んでいる方が多くいるのは確実なのだが、「しみ」治療だけのために来院されることはかなり気恥ずかしさが伴うようである。従って、他の皮膚疾患のついでの相談で来院するが、本音は「しみ」の治療相談であることも多い。男性も、仕事上あるいは整容的にも「しみ」治療した方が、対面効果だけでなく、自分自身のメンタル面でもプラスに働きやすい。
「しみ」予防が一番重要なことは勿論だが、生じてしまった「しみ」を化粧などで隠すのではなく、医学的に治療した方が確実に軽快する。しかも、化粧に金銭と時間を投入するよりも医学的治療を行った方が、最終的には安上がり且つ短期間で治癒しやすい。しかし、「しみ」の種類によっては一時期良好な経過であっても再燃を繰り返すものもあるので、「しみ」の適切な診断が必要になるわけで、当HPをご参考にしてもらえると幸甚である。 因みに、「しみ」は、女性ホルモンと非常に関連が深いような臨床的印象がある。男性は治療の反応は大変良好なことが多いが、女性の場合、更年期前の「しみ」は更年期後の「しみ」と比べると、治療に抵抗することをしばしば経験する。

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